日常生活に支障が出ないように、歩行訓練や筋トレといったリハビリを定期的に行うことは、高齢者にとって非常に重要です。
病院や老人ホームといった施設はもちろん、可能であれば家でも行うと、さらに効果的だと言われています。
そこで、ここでは、高齢者のリハビリを行う上で注意したい点について紹介したいと思います。
若者やアスリートが身体機能を高めるためにトレーニングを行う場合は、少し過大とも思えるような負荷をかけて実施することが、高い効果を生みます。
しかし、高齢者のリハビリでは、無理をしてはいけません。
リハビリを頑張りすぎて、施設から帰宅した後に転倒してしまったり、大きな怪我をしてしまったりする危険性があるからです。
限界を超えてトレーニングをした結果、それがきっかけになり寝たきりになってしまうこともあるので、ほどほどでなければなりません。
ちなみに、筋トレであれば、個人差はあるものの、1つの動作は3~5回くらいの回数で行うことをおすすめします。
また、麻痺がある高齢者であれば、その部分のトレーニングは抑え目にしましょう。
麻痺で硬くなってしまっている関節に力を入れすぎてしまうと、ますます固くなってしまい、逆に動かしにくくなることもあるからです。
それから、歩行訓練であれば、高齢者がフラフラになってしまうほど行ってはいけません。
軽い疲労感を感じる程度で終わりにするのがベストです。
また、介助者が補助をする場合は、不自由な部分をサポートする程度にしておきましょう。
サポートしすぎるとリハビリの効果がなくなるので、あくまで安全に行えるような手助けにとどめるべきです。